これからのクルマづくりを支えるIBMのアプリケーション・ライフサイクル・マネージメント(ALM)

変わるクルマのモノづくり
現在、クルマの機能は、そのほぼすべてがエレクトロニクス・システムに依存しており、その制御には1000万行を超える膨大な量の組み込みソフトウェアが動作しています。それは、NASAのスペースシャトルに搭載されているソフトウェアおよび制御システムの量を超えるまでになっています。
また、ハイブリッドカーや電気自動車など新しい技術への対応は、さらに製品の複雑性を高め、その結果、ソフトウェアの量のみならずシステムとソフトウェアの複雑性は今後も飛躍的に増大します。
一方で、安全基準や排出レベルの規制、厳格なコンプライアンス基準への対応など、さまざまな法規制や規格・基準への準拠の要請が高まっています。それらに対応しながら、重要で複雑なエレクトロニクス・システムを決められた期限と予算の中で完成させ、開発プロジェクトを成功裏に導くことは困難になってきています。
このような環境の下で、効率的かつ効果的な製品開発を進め、企業が競争力を維持し発展し続けるためには、ソフトウェア開発の精度と効率を高めなければなりません。さらに重要なことは、システム・エンジニアリングのアプローチを取ることです。
なぜIBMがクルマづくりに貢献できるのか
システムを構築するたびにソフトウェアを開発する時代が始まったのは、プログラマブル・コンピューターが登場した1960年代、つまり今から50年ほど前のことです。システムを構築するのは常に大規模プロジェクトであり、その中でもソフトウェア開発はもっともコストのかかる作業でした。IBMは長年にわたるこの領域での実践を通じて、ソフトウェア開発とシステム・エンジニアリングの技術とスキルを培ってきました。
さらに、近年の技術革新とダイナミックに変化する社会環境の下で、企業の成長を促す価値の高いソフトウェアとシステムを開発するというお客様の課題解決のために、常に革新的な技術・メソドロジー開発への投資と、ソリューションのご提供を続けています。
いま、自動車の開発が、「内燃機関とメカニカル領域」から「ソフトウェアとシステム開発領域」へと大きく変化し、モノづくりの現場には大きな変革が求められています。
IBMは、 「ソフトウェア・アプリケーションの要件定義、開発から実装・保守・廃棄までのすべてのライフサイクルを総合的に管理し、また発生する成果物を連携・一元化することで、開発の生産性と品質を向上させる」 アプリケーション・ライフサイクル・マネージメント(Application Lifecycle Management:以下、ALM)という考え方を中心として、この大きな潮流にある業界全体をご支援いたします。
IBMがご提供するサービス
日本アイ・ビー・エムでは、自動車業界での知見のある専門家とコンサルタントを再構成した IBM オートモーティブ・コンピタンス・センター構想のもと、お客様への効果的な支援体制を構築しています。
それにより、ソフトウェアとシステム開発領域へと大きく変革するクルマづくりをご支援するために、「市場ニーズや企業の投資効果、そのビジネス戦略に見合ったソフトウェアの開発を支援する」 Rational®ソフトウェア製品のみなならず、システム・エンジニアリングに必要なプロフェッショナルサービスを、ソフトウェア製品・グローバルサービス部門・製品開発研究所・基礎研究所が一体となって、お客様にご提供いたします。
- プロセス・組織改革のコンサルティング
- 要件定義
- システム・アーキテクチャー設計
- Proof-of-Concept 開発
- モデリング支援 (SysML、UML、Simulinkなど)
- Rational 製品導入とカスタマイズ
- 全体プロジェクトマネージメント
- IBMグローバル開発支援体制
ALMを実現させるIBM Rational製品
IBMは、スマートなソフトウェア開発の実現のために、メンバーが協調し、生産性を向上させ、透明性を確保してソフトウェア開発を行うことを可能とするJazz™テクノロジー・プラットフォームを開発いたしました。Jazz上にALMの業務を実装し、さらにさまざまなデータとツールのインテグレーションを可能にします。また、高い拡張性、スケーラブルかつ オープンな環境を実現します。
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複数のデータとツール群の連携の実現
- 他社製製品、オープン・ソースなどを統合するオープン・テクノロジー・プラットフォーム
- 最新のWebアーキテクチャーの活用
- オープンかつ優れた拡張性
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オープンスタンダードな開発ツールEclipseを採用
- Open Services for Lifecycle Collaboration(OSLC)準拠
さらに詳しい情報は、こちらのリンクよりご覧いただけます。
ISO26262機能安全国際規格への対応はIBMがご支援いたします
今日、クルマの制御ソフトウェア不具合に関する消費者の関心は高まり、それを支えるエレクトロニクス・システムとソフトウェアには、高い品質と安心が求められています。
その社会的要請を受けて、「車載電子制御における機能安全に関わる開発プロセスの国際規格(ISO26262)」が、本年7月に正式に発効される予定です。規格が発効されると、クルマの開発メーカーとそのサプライヤーはISO規格に従った開発体制を標準として構築して実施すること、そしてクルマがその規格に沿って実際に開発されたとの説明責任を果たすことが期待されます。
対応のポイントは、マネージメント体制、プロセス、トレーサビリティー、およびAutomotive Safety Integrity Level(ASIL)に基づいた安全設計の実施です。
IBMは、お客様の開発プロセスの現状分析、ISO対応プロセスの構築・製品開発支援、ALM製品によるツールとISO支援、それぞれの局面からお客様のISO26262対応をサポートいたします。
図:IBMのISO26262対応ソリューション

事例
2010年11月1日、米国IBMより「IBMのソフトウェア開発とシミュレーション技術で、ゼネラルモーターズ(General Motors Corporation)の電気自動車 Chevrolet Volt 開発をご支援。わずか29カ月で高度な制御システムのソフトウェアを開発」の事例がプレス発表されました。
以下のリンクより、本発表内容およびYouTube映像をご覧いただけます。
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IBM、IBMロゴ、ibm.com、Rational、およびJazzは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点でのIBMの商標リストについては、www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。

